市販のオリゴ糖を購入する際の注意点

腸内環境を整えるための重要な食品成分としてオリゴ糖があります。オリゴ糖は善玉菌(特にビフィズス菌)のエサになる糖質です。

スーパーやネット通販ではたくさんの種類のオリゴ糖が販売されていますが、その値段はピンキリです。安いものであれば1gあたり2円程度ですが、高いものでは1gあたり約20円の品物もあります。

私たちが買い物をするとき、たしかに値段は重要です。ただ、オリゴ糖を購入する場合は、値段以外にも注意して頂きたいポイントがあります。それは「難消化性のオリゴ糖を選ぶ」、「余計な甘味料が含まれていないものを選ぶ」の2点です。

以下の文章では、この2点について詳しく解説していきます。これを学ぶことで、効果的に腸内環境を整えるための「オリゴ糖の選び方」を理解できるようになります。

難消化性のオリゴ糖を選ぶ

ほとんどの腸内細菌は大腸にいます。小腸にも乳酸菌などの善玉菌はいますが、その数は大腸にいる腸内細菌と比べて1/100以下です。

そのため、オリゴ糖を善玉菌に届けるためには、オリゴ糖が消化(=分解)されずに大腸まで到達する必要があります。つまり「難消化性(消化されにくい)オリゴ糖」を選ぶ必要があるのです。

市販されているオリゴ糖にはさまざまなものがあります。原材料名を確認してみると、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、乳果オリゴ糖、ラフィノース、セロオリゴ糖などさまざまな種類のオリゴ糖が含まれています。これらは基本的に難消化性のオリゴ糖になります。

ただ、中には「イソマルトオリゴ糖」や「乳糖」というオリゴ糖が含まれている場合があります。イソマルトオリゴ糖や乳糖は上記のオリゴ糖に比べると、比較的消化されやすいオリゴ糖です(乳糖は人によっては消化できない場合もあります)。

そのため、イソマルトオリゴ糖や乳糖は、大腸まで到達して善玉菌のエサとして利用される割合が他のオリゴ糖より少ないです。このことを把握した上で、オリゴ糖を購入する際は原材料名を確認して、どのようなオリゴ糖が含まれているか確認するようにしましょう。

余計な甘味料が含まれていないものを選ぶ

実はオリゴ糖はそれほど甘くありません。そのため、メーカーによっては甘味を加えるために、果糖ぶどう糖液糖やショ糖(砂糖のこと)、人工甘味料(アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリンなど)が加えられている場合があります。

果糖ぶどう糖液糖やショ糖を摂取すると血糖値が上昇します。そして、血糖値の急激な上昇は肥満や糖尿病などに繋がるリスクがあります。そのため、これらはあまり摂取しないほうが良いです。

また人工甘味料は腸内細菌のバランスを変化させ、糖尿病の発症リスクを上げる可能性があります。このことは、2013年に超一流科学雑誌「Nature」に論文として掲載されています。そのため、人工甘味料の摂取もあまりお勧めできません。

このように、オリゴ糖を購入する際は原材料名をしっかりと確認し、なるべく余計な甘味料が含まれていないものを選ぶようにしましょう。

ここまで述べてきたように、オリゴ糖を購入する際には2つのポイントがあります。一つは、オリゴ糖を大腸まで届けるために「難消化性オリゴ糖を選ぶ」ことです。また、肥満や糖尿病のリスクを下げるために、「余計な甘味料が含まれないものを選ぶ」ことも重要です。この2つのポイントを意識してオリゴ糖を選ぶことで、効果的に腸内環境を整えることができます。

※ 難消化性のオリゴ糖を覚えるのは大変なので、消化されやすいオリゴ糖である「イソマルトオリゴ糖」と「乳糖」を覚えておいてください

<追記>
最後に何種類かの市販オリゴ糖を試した私の意見を記載します。

スーパーで売られている安いオリゴ糖は余計な甘味料が含まれている場合が多いです。一方ネット通販では、甘味料が含まれていないものもあります。ただ、値段は少し高いです。

私はネット通販で購入した「甘味料の含まれていないオリゴ糖」を自宅に常備しています。ただ、基本は食品(果物やハチミツなど)からオリゴ糖を摂取するようにし、飲み会や仕事などで食生活が乱れたときにオリゴ糖を摂取するようにしています。

ネット通販で購入した「甘味料の含まれていないオリゴ糖」は割高ですが、顧客へのサポート体制が非常に優れています。使用していて気になる点があれば、問い合わせてみると丁寧にサポートしてくれます。この点はネット通販ならではの利点だと思います。



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