市民公開セミナーの様子を紹介

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笠間地域ケアプラザ(横浜市)での市民講座


2018年2月10日(土)に横浜市の笠間地域ケアプラザで市民講座の講師を担当させて頂きました。

当初、定員は30名の予定でしたが、参加希望者が予想以上に多かったため、約50名を受け入れました。当日、私が会場に入ったのは講座開始の45分前でしたが、このときすでに数名の参加者が最前列に陣取っていました。

このようなことから、「腸内環境と健康」というテーマにとても大きな関心が寄せられていることを実感しました。実際、写真のとおり開始時間になると会場は満員でした。

開始前の会場の様子


講座の内容


「腸内環境と健康」というテーマで、比較的幅広い内容について話しました。時間は90分間の講演(休憩10分)+30分間の質疑応答です。

セミナーの様子


「腸内環境が関係する体の不調」のパートでは、腸内環境は腸だけではなく体全体の調子に影響することを強調しました。このパートでは、特に便秘、大腸がん、花粉症、肥満、ストレスをピックアップして少し詳しく解説しました。

「腸内環境の改善方法」のパートでは、食生活の説明に多くの時間を割きました。善玉菌、オリゴ糖、食物繊維などについて説明した後、日本人が特に不足している水溶性食物繊維に焦点を当てて解説しました。

また、一部の内容に関しては、研究論文から引用した内容を研究者の視点から説明しました。一般の方にも研究の世界に少しだけ触れてほしかったからです。

例えば、「腸内環境と肥満との関係」や「腸内環境の改善に必要な期間」に関しては、「Science」や「Nature」などの一流科学雑誌の内容を引用して、かみ砕いた表現で説明しました。次の動画ではその一部を紹介しています。


また、参加した皆さんが日々の食生活に応用できるよう、簡単なレシピについても紹介しました。次の動画は「納豆+キムチ+玉ねぎのみじん切り」のレシピを紹介している様子です。ここは笑いが取れてよかったです。


参加者から頂いた質問や感想など


質疑応答の時間だけではなく休憩時間や講座終了後にもたくさんの質問を頂きました。答えるのが難しい質問や意外な質問もあり、参加者の知的好奇心の強さに驚きました。

質疑応答の中では、特に「肥満と腸内環境」に関心が強いように感じられました。そのため、資料は用意していませんでしたが、東京農工大・木村郁夫先生の研究成果を紹介しながら少し詳しく説明しました。

アンケートを拝見したところ、私が強調した「水溶性食物繊維の重要性」について、多くの参加者に理解してもらえたと感じました。また、研究の世界に触れたことにもご好評を頂きました。

今回、このような機会を頂いた笠間地域ケアプラザの浅間様をはじめ、参加者の皆さまには深く感謝いたします。